BE WELL への参加を考えている方にも、
まずはどんなものかもっと知りたい!という方にも。
2025 年7 月31 日、BE WELL(ひょうご健康的な食環境づくりプロジェクト)の事業者説明会を行いました。
BE WELLへの参加を検討しているが具体的な活動のイメージがわかない、
まずはどのような活動が可能なのか興味がある等
事業者様のニーズにお応えできるよう、
既にBE WELLに参画している事業者から生の声や、事業者連携の実際をお伝えしました。
BE WELL 参加企業からの生の声も。
PJの取り組みや、次年度以降の活動計画を説明。


説明会はオンライン、オフライン両方で約30 名のご参加がありました。
BE WELL では、参加企業が各自課題を設定し、個社の取り組みとして活動をおこなっています。メンバーの株式会社マルヤナギ小倉屋 山﨑さんが事例として取り組みを紹介。「自社の蒸し大豆商品で高齢者に向けてのレシピを提案。たとえば恵方巻きに合わせたレシピ。節分は固い豆を歳の数だけ食べるが、高齢の方には難しいこともあるため、柔らかい蒸し大豆を代用」などのお話が。
BE WELL で開催したキックオフイベント(参加事業者が連携し、2025 年3月にイオンモール神戸南にて実施)についての説明。実際に参加したメンバーからの感想も共有しました。淡路島牛乳株式会社の稲山さんは「新しい気づきとして、栄養成分より、商品そのものに興味を持ってもらえることが多かった。食品・嗜好品としての『おいしさ』をアピールして飲んだり食べたりしてもらうのも、健康づくりのためのひとつのアプローチかもしれないと思った。栄養より“味”から入る方が刺さることもあるのかも」とコメント。
交流会には、説明を聞きに来てくださった方々、BE WELL のメンバー両方が参加。ざっくばらんに質問が飛び交ったり、今気になっている健康課題を夢中になって会話したり、解散予定時間になってもまだ話している方がいらっしゃるくらい盛り上がりました。
「もしBE WELL に参加するとしたら
自分たちに何が出来るだろう?と考えていきたいです」
そして、説明会に参加してくださった方やプロジェクトのメンバーに、今回の説明会についての感想、
BE WELL でどんなことが出来そうか、どんなことをしているかなどを聞きました。

「自社で今後、フレイルなど高齢者向け食知識の
普及に力を入れたい。
方向性がマッチし、説明会に飛び込みました」
このプロジェクトに参加すれば、限界を突破できそう
株式会社泉平 宮原さん

「自社で今後、フレイルなど高齢者向け食知識の普及に力を入れたい。方向性がマッチし、説明会に飛び込みました」
このプロジェクトに参加すれば、限界を突破できそう
株式会社泉平 宮原さん
このプロジェクトへの参加を検討している段階で、説明会に来ました。私たちは食品卸売業をしていて、主に学校や病院・福祉施設へ食を届けています。その中でも病院・福祉施設との取引が多くなってきており、これからもニーズが拡大していきそうでして、弊社が進んでいる方向性とBE WELL のテーマ『フレイル』や『正しい食知識の普及』がマッチしているなと思い、関心を持ちました。
現在自社がおこなっている取り組みですと、学校給食の方面での発信をしており、児童向けの食育イベントとして無選別のちりめんじゃこからじゃこ以外の海の生き物(カニやタコなど)を探す『ちりめんアドベンジャー』という企画などを開催しています。病院福祉向けはこれからなので、今回このプロジェクトの説明会に足を運んだことをきっかけに進めていければなと思っております。
BE WELL について深く知らないまま飛び込みのような形で参加しましたが、個社の取り組みについてや、イオンモールさんで実施したイベントについてなど具体的な説明があり、各自がそれぞれ掲げるテーマに取り組みつつも消費者のもとに出向いて健康活動を普及していたり広報していたり……プロジェクトのイメージがつきました。私たちがもし参加するとしたら、主には『減塩・フレイル予防』の観点で自分たちが何をできるかというのを考えていきたいです。また、私たちが食品卸売会社ということもあり、日頃お世話になっている仕入れメーカーさんがBE WELL の中に沢山いらっしゃるので、そういった方たちと協力出来るのも楽しみです。

「自社技術をどう活用するか模索していたとき、
BE WELL への参加が
新商品を開発するきっかけに」
このプロジェクトに参加すれば、限界を突破できそう
播州調味料株式会社 梶原さん

「自社技術をどう活用するか模索していたとき、 BE WELL への参加が新商品を開発するきっかけに」
このプロジェクトに参加すれば、限界を突破できそう
播州調味料株式会社 梶原さん
2024 年9 月からBE WELL に参加しています。我々播州調味料は、『うま味』など味の基礎となるアミノ酸を製造している会社です。また、そのアミノ酸を活用し様々な業務用調味料を製造、食品加工メーカーさんなどへ提供をしています。
BE WELL に関わる以前は健康や減塩という観点にフォーカスしていたわけではないのですが、“我々の技術を新しい分野で活用したい”という思いが存在していました。そういった模索段階を経てこのプロジェクトに参加したとき、大きなテーマである『減塩・適塩』に触れ、ここに自分たちの技術を活かせるのではないか?と感じました。
そして、減塩の物足りなさを解決するための旨み調味料を新しく開発。今まで味を調える補助的な存在……として使用してきたアミノ酸調味料でしたが、それを減塩という分野でも上手く活用することが出来るのでは、という発想がきっかけになったんです。
一方で、僕たちの商品は消費者の方になじみの無いものが多く、お店に並ぶような調味料をつくっているわけではありません。お店に並ぶような商品を作っている企業さんが、僕たちのアミノ酸調味料を使って、最終的な調味料商品を製造していらっしゃいます。今後はBE WELL を通じて、消費者の皆さんに播州調味料を知ってもらえるようなイベントに挑戦出来たら、また、仲間の企業さんと協力してより一層美味しく減塩・適塩できるような商品が開発できたら、と思っています。

「自分たちだけでは仲間の繋がりを広げづらいのが悩み。このプロジェクトに参加すれば、限界を突破できそう」
このプロジェクトに参加すれば、限界を突破できそう
尼崎市保健所 健康増進課 福本さん

「自分たちだけでは仲間の繋がりを広げづらいのが悩み。このプロジェクトに参加すれば、限界を突破できそう」
このプロジェクトに参加すれば、限界を突破できそう
尼崎市保健所 健康増進課 福本さん
現在、尼崎市でも健康増進課を中心に食環境整備を進めているところです。去年から市内のスーパーと協力をして、栄養に関する店内POPの掲示や食育イベントの開催などをしています。
ただ、自治体だけですとなかなか企業と繋がることが難しかったり、食に関する啓発内容を考えるとき管理栄養士目線に偏ったりしてしまうことがあります。たとえば『バランスよく食べる』と言っても、私自身は「主食・主菜・副菜を3皿用意してバランスよく毎日摂りたい」となりますが、管理栄養士ではない職員からは「実際なかなか3品も用意するのは難しいよ」と。そのときたしかに、私たちがこれまでおこなってきた「バランスの良い食事を食べましょう!」という画一的な支援の仕方ではなく、もっと広い視点が必要だなと思ったんです。消費者目線や事業者のプロ目線、そのような要素が組み合わさった状態でこれからの食環境整備を進められたらと思い、この説明会に参加しました。
官民連携の健康づくりは、自治体の管理栄養士や健康づくり部門が主導で実施していく……というイメージがありましたが、BE WELL参加企業の皆さまと兵庫県が、県民の皆さま・消費者の皆さまの健康をとても熱心に考えながら取り組んでいることに感動をして。ぜひ、今後なんらかの形で協働できたら!と思いました。同じ方向を向いている方々と一緒に何か出来るということ自体がまず活力になりますので、これまでの食育活動の幅を超えることが出来るのではないかと感じているところです。
