
- 公式サイト
- 住所
〒651-1602
兵庫県神戸市北区淡河町南僧尾541-2
課題01|食塩の過剰摂取
取組の背景・理由、現状の課題認識
兵庫県民の食塩摂取量は、国が掲げる目標値(男性 7.5g/日未満、女性 6.5g/日未満)を依然として上回っており、減塩への取り組みは急務となっています。当団体が運営する「オリザアカデミー」では、自然栽培米を使用した米糀づくりをはじめ、米糀を使った塩糀・醤油糀・米味噌などの糀発酵調味料の仕込み方、さらにこれらを活用した料理教室を開催しています。
一般的な糀調味料にも減塩効果は期待できますが、当団体が使用している「特別仕込み」の糀調味料は、一般的な糀調味料よりも大幅に食塩量を抑えて仕込んでおり、食材のうまみを引き出す糀の働きを損なうことなく、安心しておいしく減塩に取り組めるよう工夫しています。
この独自の仕込みにより、食塩量を控えながらも、糀の酵素作用によって豊かな風味と満足感を得られる点が大きな特徴です。
多くの方が「塩を控えたいが、料理が物足りなく感じてしまう」と悩まれるなか、当団体では、糀調味料を活用した実践的な減塩食育を提供することで、風味や満足感を損なわずに減塩に取り組める環境づくりを目指しています。
取組⽬標
糀合宿・糀調味料教室において「糀発酵調味料を活用した減塩レシピ」の実践講座を年間3回以上開催し、減塩の知識と調理技術を普及する。
⾏動計画
- 第1段階(2026年)
糀合宿・オリザキッチン等の既存カリキュラムに「減塩レシピ実践講座」を追加・体制整備 - 第2段階(2027年)
糀発酵調味料を活用した減塩レシピ実践講座の開催 - 第3段階(2028年~)
糀発酵調味料を活用した減塩レシピ集を作成し教室・SNSで広く配布
目標設定
- 現状値 0回
- 目標値 年間3回以上
実施期間
2026年~2030年
その他
- 糀発酵調味料による減塩効果について、栄養学の考え方も踏まえて参加者に情報提供する。
- 糀発酵調味料の商品化について検討する。
課題02|高齢期の低栄養(適正なエネルギー、たんぱく質の摂取)
取組の背景・理由、現状の課題認識
高齢者の低栄養やフレイルは、兵庫県においても深刻な課題であり、特にたんぱく質不足が大きな問題となっています。糀を使った甘酒・米味噌・塩糀漬けなどの発酵食品は、消化酵素を多く含むため、たんぱく質をはじめとする栄養素を効率よく消化・吸収できることに加え、たんぱく質を分解して肉や魚を柔らかくする作用もあります。そのため、食が細くなった高齢者でも食べやすいように調理できる点が大きな特徴です。こうした糀の特徴を生かし、調理での活用方法を通して地域の高齢者の健康およびフレイル予防に貢献していきます。
取組⽬標
糀発酵調味料(塩糀・甘酒・米味噌など)を活用した高齢者向け「低栄養予防レシピ教室」を年間3回以上開催し、健康的な食行動の定着を目指す。
⾏動計画
- 第1段階(2026年)
高齢者向け糀料理レシピ開発・試験教室の実施 - 第2段階(2027年)
高齢者向け糀料理教室開催 - 第3段階(2028年~)
継続教室運営と糀発酵調味料の商品開発
目標設定
- 現状値 0回
- 目標値 年間3回以上
実施期間
2026年~2030年
その他
- 甘酒・塩糀・米味噌など消化吸収率が高まる発酵食品を活用し、食欲の落ちた高齢者でも無理なくたんぱく質・エネルギーを摂取できるレシピを提案する。
- 管理栄養士等との連携を検討し、健康・栄養の視点を取り入れた食育を推進する。
課題03|若年女性のやせ
取組の背景・理由、現状の課題認識
若年女性のやせ(BMI18.5未満)は、全国的に依然として高い水準にあり、将来的な骨粗しょう症や低体重児の出産リスクが懸念されています。その背景には過度なダイエット志向や食生活の乱れがあると考えられます。糀を取り入れた食の工夫を通じて、若い女性が自ら食事の栄養バランスや食生活を見直すきっかけづくりを行い、健康づくりを支援します。当団体が実施する糀合宿や料理教室にも20~30代の女性の参加が見られ、若年層にも糀を使用した食への関心が広がりつつあることを実感しています。
取組⽬標
若年女性(10〜30代)を対象に、糀を活用した「若い女性のための食生活を考える講座」を年間3回以上開催し、健康的な食行動の定着を目指す。
⾏動計画
- 第1段階(2026年)
若年女性向け糀食育講座のカリキュラム開発・試行 - 第2段階(2027年)
SNS・インターネットを活用した情報発信・糀食育講座の開催 - 第3段階(2028年~)
参加者の食意識・健康状態の変化を追跡し効果を検証
目標設定
- 現状値 0回
- 目標値 年間3回以上
実施期間
2026年~2030年
その他
- 糀を使った甘酒・米チーズ・発酵スムージーなど若い女性が親しみやすいメニューを取り入れた教室を企画する。
- 「やせ=美しい」ではなく「健康的な体づくり」を啓発するメッセージを食育講座・SNSを通じて継続発信する。
- 管理栄養士等と連携し、正確な栄養知識の普及に努める。
課題04|偏った栄養バランス
取組の背景・理由、現状の課題認識
現代の食生活では、加工食品・外食・単品メニューの増加により、主食・主菜・副菜のそろったバランスの良い食事を摂れていない方が増えています。特に若い世代や単身世帯では、たんぱく質・食物繊維・ビタミン・ミネラルが不足しがちです。
当団体では、自然栽培の稲作から米糀づくり、塩糀・甘酒・米味噌など多様な糀調味料・発酵食品の仕込み方まで、一貫して学ぶことができます。糀調味料を活用することで、野菜・豆類・魚介類など不足しがちな食材を、うまみや甘みを引き出しながら無理なくおいしく取り入れることができ、主食・主菜・副菜のそろった栄養バランスの良い食事を日常的に実践する力を養うことができます。
また、糀を活用した「和食」の調理法や食文化を伝承することで、偏りがちな栄養バランスの改善に貢献します。
取組⽬標
糀合宿、料理教室において、主食・主菜・副菜がそろった「糀を活用した栄養バランス献立講座」を年間3回以上開催し、参加者が日常で実践できる栄養バランスの良い食習慣の定着を目指す。
⾏動計画
- 第1段階(2026年)
糀調味料を活用した主食・主菜・副菜がそろうバランス献立レシピの開発・試験教室の実施 - 第2段階(2027年)
栄養バランス献立講座の定期開催、レシピ集の作成・配布 - 第3段階(2028年~)
教室の継続展開
目標設定
- 現状値 0回
- 目標値 年間3回以上
実施期間
2026年~2030年
その他
- 糀調味料を使うことで手軽に満足感のある料理ができるため、野菜・豆類・魚介類の摂取量増加につながる献立を積極的に提案する。
- 自然栽培の在来種米・旬の野菜を使ったレシピを通じ、地産地消・旬食材活用の視点も合わせて伝え、食の多様性と栄養バランスの改善を推進する。
課題05|環境課題(気候変動、生態系等への取組等)
取組の背景・理由、現状の課題認識
食料システムは温室効果ガス排出・生物多様性の損失・土壌劣化など多くの環境課題と深く関わっています。当団体のオリザアカデミーでは、農薬・化学肥料を使わず在来種の稲を育てる「自然栽培稲作スクール(yuine)」を神戸の里山で実施しており、化学農薬・合成肥料に依存しない農法の普及を通じて生態系の保全・土壌環境の改善・生物多様性の維持に貢献しています。また糀づくりに使う米は自然栽培の在来種酒米を使用しており、種の多様性の保全にも取り組んでいます。さらに里山ウェルネスツーリズム「88の手仕事」等では、わら細工・米飴・味噌などの伝統的な食の手仕事を通じて食品ロス削減・資源の循環利用・化学物質に頼らない生活様式の普及を図っています。稲・糀を軸とした一連の活動全体が、気候変動緩和・生態系保全・持続可能な食農システムの構築に貢献するものです。
取組⽬標
自然栽培稲作スクールの年間受講者を増やし、農薬・化学肥料不使用の自然栽培農法の普及を図るとともに、在来種稲の種の保全・継承に取り組む。年間参加者数を現状から20%以上増加させることを目指す。
⾏動計画
- 第1段階(2026年)
自然栽培稲作スクール・里山ウェルネスツーリズムの環境保全効果の可視化・情報発信強化 - 第2段階(2027年)
稲作コーディネーター養成講座を活用し、自然栽培農法を担う人材を都市・地域で育成 - 第3段階(2028年~)
シェア田んぼの拡大による自然栽培の普及、耕作放棄地の再生・活用
目標設定
- 現状値 現状比0%
- 目標値 現状比+20%以上
実施期間
2026年~2030年
その他
- 自然栽培で育てた在来種米の糀を使うことで、食と農の環境負荷低減を消費者に「体験」として伝え、環境配慮型の食行動への変容を促す。
- わら細工・米飴・発酵食などの伝統的手仕事を通じ、食品廃棄物の削減・資源循環の実践を参加者と共に推進する。
- 耕作放棄地をシェア田んぼとして活用することで、農地の荒廃防止・生態系回復・地域コミュニティの再生にも貢献する。
